【衝動篇_STORY】[第二章]シンデレラ&グレーテル

シナリオのネタバレになります。
ネタバレ嫌な人はブラウザバック推奨!


【衝動篇_STORY】[第二章]シンデレラ&グレーテル

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PART 2-1:
ある日、卑劣と妄執が出会った。
いつもの通り、シンデレラは言葉の刃を投げかける。
いつもの通り、少女は鳥籠の中の首に話しかける。
一方的な言葉。
噛み合わない会話。
相手を傷つけて楽しむ、卑劣を謡う灰かぶり。
けれど彼女は、珍しく眉を顰ぬた。
兄様……
私の愛しい兄様……
そいつ、もう死んでるだろ?
ふふ、兄様。お菓子はもう駄目ですよ。
なあ、アンタ人の話を―
虫歯になったら、私が抜いてあげますよね。
……駄目だ、こりゃ。
PART 2-2:
その夢見る瞳を曇らせて。
微笑む口元を歪ませたい。
それなのに、アイツに言葉は届かない。
PART 2-3:
ねえ、兄様。愛しい兄様。
私達はいつでも一緒。
2人で1つ。兄様は私。私は兄様。
兄様、兄様、大好きです。
PART 2-4:
あの虚ろな瞳を傷つけるにはどうしたらいいだろう?
何が一番有効かな?
ああ、考えるのが楽しくて仕方ない!
PART 2-5:
兄様は時々お返事をしなくなる。
怒っているの?どうして?
それは、私が……
PART 2-6:
じっくりゆっくり観察して。
相手の一番大切な物を、刃で一気に斬り裂くタイミングはいつ?
PART 2-7:
私の一番大切な兄様。
私があなたを守ります。
意地悪な魔女のお腹に収めてなるものか。
PART 2-8:
なあ、一つ聴いていい?
アンタの大事な兄様は、とっくの昔に死んでいる。
――誰が、兄様、殺したの?
PART 2-9:
生きている。兄様は生きている。
生きて生きて生きて生きて生きて生きて生きて生きて生きて―
じゃあ、死んだのは、誰?
PART 2-10:
あなたは魔女?
そう呟いた少女の声は低い。
だったらどうする?
と口元を歪めて笑うシンデレラ。
それは軽い挑発。
ようやく自分を見た少女にやっと届いた言葉の刃。
けれど、それは両刃の剣。
いつも空を漂う虚ろな瞳。
そこに、憎悪の炎が灯された。
お前が……
お前が兄様を!
ち、ちょっと待て!
倒す相手が違うだろ!
うるさい!魔女め!
竈に放りこんでやる!
ま、魔女はあっち!
あっちの適!な?
魔女……
殺すころすコロス!
あっぶな~……ん?
まさか、こいつ……
END:
魔女魔女魔女魔女。
魔女魔女魔女魔女魔女魔女魔女魔女魔女。
何度も何度も呟きながら少女は適に刃を振り下ろす。
だからこそ、気づいてしまった。
兄を殺したのは彼女なのだと。
ああ、それは何て悲しくなんて愚かでなんて―面白いんだろう。
虚妄の君を憐れんで、卑劣は笑う。
最高の悲劇をありがとう、と。


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